12月も下旬に入り、もう今年も残すところあとわずかとなりました。

辻野商店は大豆の調整が今月終わり、検査も終了、数量も確定したところです。

数量が決まると、やはり今年は平均的に粒が小さく、収量が少ない。そういった傾向にあります。

トヨムスメといった大粒の品種はまだ中粒の割合も少ないですが、とよみづきなど中粒品種は大粒よりも中粒の方が多く出る生産者もいらっしゃいました。

小麦から水稲、そして大豆も良くない年となり、やはり今年は収量的に言えば、当別町は作物全般的に不作の年であったように思います。

 

来年の営農へ向けて様々な計画を立てているところであると思いますが、大豆の新品種「とよまどか」についてご紹介させていただきたいと思います。

とよまどかは31年より一般作付け可能の新品種となっており、十育258号という名前で研究されていました。

特徴としては、近年作付が増えてきているとよみづきよりも倒伏に強く、ユキホマレよりも低温障害に強いとされています。

また、栽培的な話ではないですが、とよみづきよりも豆腐適正がすぐれているとい結果が出ています。

 

生育試験データを見てみると、主茎長はとよみづきユキホマレよりも長く、子実重はとよみづき対比で105と出ています。

とよみづき同様、開花期耐冷性・裂開抵抗性と共に強いので、低温障害は他の品種よりも強いのは間違いないかと思います。

ですが、裂皮の発生がやや多いとされています。

裂皮の発生が0.4%のユキホマレに対して、とよまどかは0.9%であったという結果もでています。

 

これからの普及がどうなっていくのかというところですが、実需という事で言うなら、豆腐適正が高いということでとよまどかが需要が高まる可能性はあると思います。

まだ当別でも試験栽培程度ということでしたので、何か情報があればまた載せたいと思います。