遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

年末年始は例年から見ますと比較的落ち着いた天気でした。

弊社は1月9日より営業を開始しております。

9日は年末年始休暇の際に溜まった雪を除雪するところから始まりますが、その雪が少なかったことからも、今年は今のところ降雪も落ち着いているのだなと感じています。

 

今回は題名にも書いてあります、マメ科作物であるヘアリーベッチの晩生タイプ「寒太郎」についてご紹介です。

実は私も昨年末に初めて普及所の方を通して聞いたこの作物なんですが、一体なにかと言うと、緑肥作物になります。

ただ、聞いた当時面白いなと思っていたのは、この緑肥作物は越冬するという点です。

 

ヘアリーベッチの通常の種類だと、適期播種は8月中旬ごろとなっています。

しかしこの寒太郎は晩生タイプであるため、9月中~下旬が適期播種となっています。

ですので、例えば小麦の収穫後はもちろんですが、水稲収穫後や小豆収穫後、うまく行けば大豆収穫後にも使用可能なわけです。

 

さらに、ヘアリーベッチはマメ科植物であるため、根粒菌がついて土中に窒素を固定させるそうです。

調べてみますと、窒素で言うと8~10kg相当の減肥が期待できるということです。つまりは、それだけ地力が向上するということです。

そしてヘアリーベッチの根によって土壌物理性の改善にも期待できますし、ヘアリーベッチにアレロパシー効果が認められており、雑草の生育抑制効果が期待できるということです。

種子の大きさはチャカラシやシロカラシに似ています。また、金額はネットで調べてみますとすぐに出てきます。

播種量は概ね3kg~5kgといったところだそうです。

もし、上記の効果がうまく発揮されて、尚且つ、越冬する前に撒いて春先作業が始まるまで生育を進められるのなら、当別町としては取り組みやすいのかもしれません。

ですがまだ実際に取り組んだことがないので、文献や当別町で試験的に取り組まれている人の圃場を見たりして、今年の秋に導入できるものなのか検討していきたいと思います。