3月も下旬となり、もう時期新年度が訪れます。

そして新年度の訪れと共に、農作業は本格化してきます。

札幌管区気象台の情報によると、3月25日時点での最深積雪値は

新篠津で63cm、岩見沢で34cmとでています。

速報値ですので変更もあるとのことですが、早い早いとされていた雪どけも平年並みか、遅くなりそうです。

 

さて、今回は小麦の節間伸長剤であるサイコセルPROについてです。

サイコセルPROは広く小麦の成長抑制として倒伏軽減のために使われている商品ですが、今までは1回しか使用登録がありませんでした。

その為、使用時期の登録としては幼穂形成期と出穂10~20日前までとされていながらも、先に幼穂形成期に使用してしまえば、その後に使うことはできなかったのです。

なので、もし使いたい状況であれば、エスレル10やカルタイムなどといった他の剤を使用する必要がありました。

ですが、2回使用できることになったことで、サイコセルPROをもう一度使いたかったという人にはかなりいい登録変更になったのではないかと思います。

 

ただ注意点としては、クロルメコート(サイコセルの農薬成分)を2回散布してよくなりましが、幼穂形成期も出穂10~20日前も1回までの散布ということです。

つまりは、2回だからといって幼穂形成期に2回散布はしてはいけないということです。

この点は注意が必要です。違う時期で登録に沿った農薬量で散布しなくはなりません。

 

そして、参考までにですが、サイコセルは秋播小麦の場合では出穂10~20日前まででは200~300mlの散布ができます。

もし仮に、一番濃い300mlで散布したということを前提にしても、エスレルの500倍より反当単価は安いと思われます。

エスレルはエスレルで散布時期が違いますので比べるのも少し違いますが、

二回散布する予定で、幼穂形成期にサイコセルPROを散布している方は、考えてみてもいいかもしれません。

 

参考資料ももちろん弊社にございますので、お気軽にお問合せください。